第四日目

前日の沖縄第一ホテルと同様、こちらも朝食が自慢なようです。
8時は一杯ということで、早起きして7時からスタート。
メインとパンorご飯というところは、前日チェックインの際に決めるようになってます。
メインは牛、鶏、豚、魚の4種類からのチョイス。
  
  
  

サラダ、スープ、前菜、メイン、パンorご飯、中身汁、口直し、デザート、ドリンク。計9皿。
第一ホテルよりこちらの方が腹一杯感があったような。何故だろう・・・朝早かったせいか。
関係ないですが、ホテル前にある米軍キャンプはちょうど7時がラッシュアワーだったようで、ゲート、かなり
渋滞してました。軍人さんの朝も早いのね。

さて、本日の目的地は本部町、瀬底島。
本部といえばかの有名な”美ら海水族館”もあります。観光の目的はもっぱらそちら。

ホテルを10時ぐらいに出発し、本部町方向へ。水族館に入るとそれなりに時間取られますから、先に近辺
でお昼を食べてから向かいます。
昼食は前日の反省から前夜ちゃんと下調べしてあります!今日は水族館近くの”そば処夢の舎”
http://www.churashima.net/gourmet/soba_museum/okinawa/yumenoya.html
くくくっ・・・期待できそうだぜ。

ナビで場所を設定しましたが、期待したとおり全く役に立たず。従って行ったら何故かゴルフ場のクラブ
ハウスに到着してしまい。ここで赤ラッコの地図読みに頼るしかなくなったわけですけど、正直、ゴルフ場
に入る以外に道があるように思えない場所よ・・・ここ。
雨も降ってきましたし、思い切ってゴルフ場のフロントの人に聞いてみました。これが正解。

と・・・これを読んでゴルフ場フロントに頼る人続出じゃ困るので、行き方。
・本部グリーンパークゴルフ場入り口を通り越してまっすぐ行きますと集落があります。
 (集落の入り口に夢の舎の看板有り)
・この集落をまた通り抜けて終わったところ辺りでまた看板が右に出てきます。
・そこの右の坂道を入ってください。途中でゴルフ場突き抜けたり、もう、こんなところ入れるッすか!
 マジっすか!とビビりますが、それでも信じて進んでください。
 (どのみちそこまで来ちゃえば、帰りたくてもUターンできる場所もないはず)

信じたあなただけが辿り着ける秘境の入り口はこのようになってます。↓
  

平日、昼前の時間のせいか、ここでも客は私ら二人だけ。
平日が30食、週末はその倍近くの限定と書いてあります。
暖簾をくぐってすぐ左手が厨房&お会計処。食事は庭のベンチかお座敷の中でいただけます。古い家屋をその
まま利用したお座敷だけでも、沖縄のオバァーの家の雰囲気満点です。
私たちはお店の人(多分奥さん)のお薦めに従い、特等席という縁側の二人席に座らしていただきました。
 
 

縁側が特等席な訳は、南国風意気満点のお庭を間近に眺められる&草木の合間から本部富士(目良山)が
見られるということのようです。

 

程よい小ぶりの雨の中、庭には数種類の蝶がひらひらと舞っていました。綺麗ー。
この秘境は蝶たちの桃源郷でもあるんですね!
(この際、蝶と同じぐらいの数のやぶ蚊がいたことは黙殺しよう)
こちらのお店も注文してからの茹でになりますので時間はかかるのですが、二人で縁側で和んでますとあっと
いう間に出来上がったかのような錯覚にすらおそわれます。いや、ホント良い場所です。

やってきた注文の品。↓
左から3枚肉そば(大)、海ぶどうそば、ゆし豆腐。
そばは大でも160gと通常の中ぐらいの量です。このそばには木のフタがついてくるのですが、後でネットでみた
らフタを閉じておく時間で好みの麺の柔らかさにする・・・という意味があったようです。
何も考えずがっついてすいません・・・。
中央、迫力の海ぶどうはなんと150g。奥さんもこの量は「沖縄一」と言い切ってました。連日海ぶどう食べまくり
の赤ラッコには大満足な一品。そばには各々豆乳や突き出しが4品ほど付いてきます。
そして最後のゆし豆腐ですが!
  

これは絶品!第一ホテルのゆし豆腐も美味いと思いましたが、こちらも負けてない。
そばよりもこっちの方が印象深い一品でした。って、そば屋の評にこんな言い切り、酷くないか?>自分
でもこれがきっかけで帰ってから我が家ではゆし豆腐作りがブームになってるぐらいの美味しさでした。
麺は前日のてんtoてんより若干もっちり感が強くした感じ。スープが独特だと思うんだけど・・・かつお出汁
以外に何が入ってたのかなぁ?
 

目もお腹も満足したところで次は有名な沖縄美ら海水族館 http://www.kaiyouhaku.com/ へGO!・・・と
テンション高くいきたいところだったんですけど、正直夢の舎で観光の部分でも大分満足してしまった私ら。
セコく事前に水族館の場外割引券を買ってなければもしかして行かなかったかも・・・うーん、アレだ。美ら海
でもラッコを飼っていてくれてればテンション振り切りな感じで臨めたかぁー。

皆さんご存知の通り、美ら海は昔、海洋博をやったところ(海洋博公園)にある一施設です。
園内は水族館、熱帯ドリームセンター、海洋文化館の3施設への入館と園内の電動自動車は有料。それ以外
は無料で楽しめます。ということで、右の↓オキちゃん劇場はタダ。
ちゃんとプランを練っていけば、リーズナブルに1日中遊ぶことも可能。
 

では水族館内部をお楽しみ下さい。
  
 

私らが入場した1時半。ちょうど目玉の”黒潮の海”水槽で水槽解説がスタート直前でした。これは見逃せない!
とそこへ直行。解説は内部にダイバーが潜水し、ダイバーのカメラで映し出されたものをスクリーンに投影しな
がら飼育係が解説するというもの。これは面白かったです。
でもこれ見終えたら、いよいよ「美ら海はもう見たや」感に囚われ。だって人が多すぎなんですよ。国際通りより
多いんだもん。
東京出る前まではここが旅のクライマックスだったはずなのに・・・疲れがどっと出てダメダメな私ら。

ということで、根気のない私らが見た数少ない水槽。
上段、サメ博士の部屋。下段、深海の海より赤ラッコお気に入りの生物たちだそうです。
  
  

そしてこれも赤ラッコがどこでも激写の海亀↓。右は結構良く撮れてる?
これは水族館の外の施設にいます。
 

余談ですが海洋公園の駐車場、わナンバー率99%かッ?ってぐらいのレンタカー銀座です。
わたしゃ自分の車を見失いそうでしたよ・・・。
 

旅のクライマックスも終わりましたので、さっさと今宵の宿に向かいます。
この日は瀬底島のフォールームス http://four-rooms.jp/index.html というプライベートホテルに予約を入れてあり
ました。こちらの宿、部屋はその名の通り4部屋のみ。いわゆる”お二人様”向け、大人の二人組の予約のみ受け
付けるという方針のようです。
予約が2ヶ月前の同日から・・・ということだけでも結構予約が取りにくいのかな?と察するのですが、更にデンジャラス
(笑)なことに、天候に次第では予約が入ってようと営業休止。理由は瀬底島に渡る大橋が閉鎖されるからだそうです。

今回は無事瀬底大橋を渡ることができました↓。ほっ。

ちょっと早く着きすぎてしまい、チェックイン時は私ら一組のみ。
下のダイニングで飲み物をいただきながら宿帳に記名。ダイニングからの眺め↓。
 

こちらがお部屋↓。部屋自体はコンパクトですが本部半島を臨む広々とした窓が枕元にあり、開放感あるつくり
になってます(もしかしたらこの窓はうちの部屋しかなかったかも)。ベランダにはハンモックがあるのですが、
この時は小雨がぱらついてたのでしまってありました。
部屋にはちゃんとお香が焚かれてたりして迎えの準備はバッチリというところでしょうか。
 

小さな宿のため、洗面、シャワーなどの水周りは共有になります。
といっても部屋4つに対しそれぞれ2つずつありますから、不便ということはありませでした。
えーっとシャワーしかないの?とご不満な方々。お待たせしました、こちらのホテルには屋上にジャグジー&
テラスもございますのよ。↓
予約のメールにも”ジャグジーがあるので水着をお忘れなく”と念押しされるぐらいの、イチオシであります。
いえ、ここまできてここを使わないのは間抜けにもほどが・・・ってぐらいの絶景気持ちよしなところであること
は間違いなく。小雨が止むのを待って、早々に入っちゃいました。
やっほー!一番乗りだ。オーナーも良いってゆーてるし、オリオン生で乾杯!
 

しばらくすると他のゲストが集まり始めたようなので、部屋に戻り夕食までゴロゴロ。
お天気がいまひとつなのが残念な日でしたが、ベランダからはこんな感じの夕日が見れました。

この日の夕食は7時半、翌日の朝食は8時半から。
食事込みの宿ってやけに食事の時間が早かったりするところも多いのですが、これぐらいだと休むにしろ散歩
するにしろ、ゆっくりできるので助かります。

食事は多分、オーナーの奥さんが中心に作ってられるのでしょうか。ペンション料理だと妙な家庭色が交じった
洋食だったりエスニックもどきだったりがほとんどだと思うんですけど、こちらはプロ並みの腕前のイタリアン。
・地元で取れた赤身魚のカルパッチョ。
・カニとトマトのリゾット。
・やんばる鶏のグリル。
・チョコアイスがメインのデザートと飲み物。(フォッカッチャっぽいパンもきっと手作り)
と、それぞれガッツリのボリュームで出てきました・・・と言い切りたいところですが、何故か私の皿だけ二皿目
から明らかに量を減らして出されて。その分赤ラッコの皿が増量されてましたので、きっとご夫妻は私の何かを
ご覧になって気を利かせたのだと思います。
(料理を出した後、二人ともダイニングからは引っ込むのですが、お客さんに分からないよう
オーナーは常に網戸のところから目配りしてましたし。一皿目に私の食が進んでないと判断
されたんでしょう。なお、デザートは普通量に戻ってました。)

結果的にそれでもお腹一杯でしたから、オーナーの判断は正解だったんですが。この気配りには赤ラッコの方
が「今どき女性の量を減らすって・・・」とビックリしてました。彼は私がフツー量でいけると思ってたせいもあり。
うむー。レディ扱いしてもらえたのは嬉しいけど、私らには遠慮なく一言言って欲しかったかも。

というか、全体的にこのホテル、気配りがとても細やかなんですよね。
インテリアのセンスが良いだけでなく、雰囲気を壊さないよう細部のディテールまで考え抜いてある。例えば
普通だとこのランクの宿の部屋の天井ってあまり考えてなくて、部屋はおしゃれでもタダの白天井とかよくある
と思うんですが。ここは天井もアジアっぽい簾で覆ってあって寝っころがってもエスニックな雰囲気がぶち壊し
にならないように工夫してあります。スタンドなどの配線も同様。各部屋に流れる音楽の内容、時間。すべて
さりげないですが考え抜いてあります。

オーナーも笑顔が印象的な、とても親しみやすい感じの方でしたけど、自分からお客さんたちにあれこれ
話しかけたりすることはなく。基本はお客さんからのアプローチがあるまで踏み込まない、というので徹底して
いるように見受けました。実に大人な対応だ。多分様々なリゾートを研究しつくしているんだろうなぁ。
寧ろそこまで考えた宿作りをしてるからこそ、”お二人様”限定にしたいのでしょう、多分。
 

食事が終えて、ちょっと呑み足りなかったので赤ワインを1本貰って部屋呑み。
なんといっても今夜が沖縄最後の夜。
ちょうど9月25日が中秋の名月だったこともあり、ここ瀬底島でもまん丸い月がぽっかり浮かんでおりました。
と思ったら。↓
http://homepage2.nifty.com/turupura/new/new0709_05.html
本当の満月はこの日、27日だったんですね。どうりで綺麗な形をしてたわけだ。
オーナーによるとこの晩、那覇では首里城で中秋の催しがあったそうです。

あー、帰りたくないなぁ。
 

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