この日からレンタカーを借りていざ沖縄散策。
無料サービスの東横インの朝食↓。味噌汁が”すば”なところが地元っぽく。
今回、レンタカーはおもろまち駅のDFS
http://www.dfsgalleria.com/Galleria/Japanese/Okinawa/Okinawa_Destination_Home.html
にあるスカイレンタカーの営業所で借りることに。
おもろまちDFSには各社のカウンターがありまして、空港→DFS間の往復に送迎バスor
モノレール券のサービスがついてきます。
受付から車のある場所までDFS店内をぐるっと歩かされること以外は、荷物の預かり&回しも
してくれるという中々便利なシステムになってます。って、要は買い物しろと。そういうこと。
(ここで裏技。免税品に一切興味ない方は、迷わずトイレに向かって下さい。
トイレの通路を抜けたら、あら!不思議。エスカレータが目の前じゃないですか!
という構造になってまっせ。ぐふふふ。こればかりは腹の弱い赤ラッコに感謝。)
さて。レンタカーに乗ってまず向かったのは南部にある平和祈念公園。
http://www.pref.okinawa.jp/tosikeikaku/kouenkanri/heiwakinen/heiwakinen.htm
いつも酒とツマミと寝ること以外何も考えてないように見える私たちだって、ちゃんと戦争と平和に
ついて考えたりしてるんですよッ!・・・というはずもなく。
たまたま私が(そして赤ラッコまで)親しくさせていただいてるデザイナーのNさんが、昔、摩文仁
の丘にある埼玉県慰霊碑の製作に携わったという話。それを見に行ったと。
平和祈念公園は大変広いだけでなく、各所に沖縄戦の様子を伝える資料館、慰霊碑などが点在しております。
訪れる多くの人は資料館に向かわれるようですが、私らは以上の目的なので摩文仁の丘に。
摩文仁の丘へのアクセスですが、歩くのがしんどい人用に入り口売店前広場から不定期にマイクロバスが出ております。
バスは足の悪い人にも乗りやすいステップなので安心です。運転手さんに行き先を告げると目的の碑の前まで連れて
行ってくれるばかりか、帰りの迎えもお願いできるようになってます。各慰霊碑にはスロープが完備。
こういうことからも、この地をお参りする人々が年々高齢化していているのだなぁと感じます。
目的の埼玉の慰霊碑↓。Nさんは彫刻家の原型を起こして原寸大にする作業の陣頭指揮をとられたそうです。
周辺の他県の碑もお参り。↓は確か石川県。
摩文仁の丘がどのような地であったかは色々な資料で分かるので、説明は省かせていただきます。
それにしてもこんな青く綺麗な空と海の元で、無残に逝った人たちの無念さを慮りますと本当に重い・・・。
辺りが誰も居なく静寂な分、重みがずしっときます。
沖縄に行くに当たり、なるべくこういう重いのは避けたいと思ってたんですが。観光の出だしからいきなりこんな
体験をしてしまい大丈夫か???>私ら
余談ですが。通常の観光コースだとこの公園&ひめゆりの塹壕はセットだったりするんですよねー。そんなもの
立て続けに見ちゃったらもう2日程度ホテルに引き篭るぐらいのダメージ受けそうなんですけど。私なんて鬱り
そう(?)で資料館はパスしたぐらいなのに。皆さんタフですな。
ということで気分転換に爽やかに海を見ちゃうぞ!と、次に知念岬 http://www.odnsym.com/spot/tinenmisaki.html
に・・・のつもりが、今回のレンタカーのカーナビ、地図が古過ぎて行き先が上手く設定できず。イライラしながら知念岬
と思われる方向に向かってましたら、たまたま世界遺産を発見。そっちに流されてみる。
斎場御嶽 http://www.churashima.net/shima/okinawa/isan/20010301/05.html
は、”せいふぁーうたき”と読む
そうです。読み方は分からなくとも字面から意味は分かる通りの、スピリチャルな場所です。
この御嶽は琉球王朝の御嶽の中でも最も神聖な場所だったとか。
男性、及び一般人は↓の御門口までしか入ることは許されず、ここで祭壇方向に祈祷したのだそうです。
ええと、折角入場したのですが道が険しく、私はこの御門口まででリタイヤー。ここで海を見ながら赤ラッコ待ち。
(なお私の横を通り抜けたガイドさんたちによりますと、男性が入る場合、服の合せを逆にするなどでOKとのこと)
さてここより赤ラッコ目線による斎場御嶽内部を楽しみください。↓
ついでに世界遺産よりも心を揺さぶられてしまったらしい虫さんたちもご紹介。↓
車に戻ると大分いい時間になってましたので、昼食へ。
知念岬はどうした?につきましては、今回のナビのバカさ加減をお話ししないことには説明しきれないんですけど。
地図が古いばかりか、目的地周辺に入った途端、通り過ぎるまで誘導をやめるんですよねー。(怒)
これはGPSも悪いのかなんなのか・・・パナソニックに対しては二人とも印象良いんですけど、このナビだけは
許せん!もし自分たちで買うとしてもスト○ーダだけは止めておきます。
(きっとこのカーナビの開発者とは前世で親の敵だったに違いない)
そういうわけで、知念岬には辿り着けなかったどころか、この日の昼食を予定してた”てんtoてん”に着くのも、
一時かなり不可能な感じになってました。(ただでさえ分かりにくい場所だし)
なんとか辿り着けたのは、完全にナビを無視したことと空腹の極限状態で赤ラッコの生存本能が発動、結果
珍しく彼の地図読みが一発で当たったおかげとしか言いようがありません。
(更にタイミングの良いことに、私らがついて行った車がこのお店の関係者のだったというのもありました)
てんtoてん http://gourmet.yahoo.co.jp/0006571861/M0047001332/
隠れ家っぽい入り口からして、すごく期待できる感じなんですけど。↓
”すば”は一種類のみ。その他に喫茶メニューがいくつかありまして、コーヒーとブクブクー茶がいただけます。
ブクブクー茶とは。↓
http://www.culture-archive.city.naha.okinawa.jp/top/main/show_dinfo3.php?keyvalue=70040000
すばのことばっかりでブクブクー茶は正直ノーチェックだったんですけど。何やら不思議なものには迷わず飛びつく
我が家。こちらも食後にいってみました。
麺は平打ちのちじれ麺。前日の大東そばとは異なり、こちらは私の知ってる沖縄そばに近い形。でもさすが手打ち
だけあり、つるシコ感は他にはない感触。うどんに近いでしょうか。打ち粉にタピオカを使っているそうです。
スープはこれまたあっさり。そばのスープというよりは上品な澄まし汁という風でごくごく飲めてしまいます。
別に頼んだ赤米おにぎりの肉味噌(上左中央)も美味かったです。
ブクブクー茶は晴れの日に飲むお茶として、昔の沖縄女性に人気だったお茶だそうです。
この泡立ちはカルシウム分の高い沖縄の水でないと出来ない業だそうで。
お茶と共に出てくる桔餅(きっぱん?)も、今はあまり作る人のいないお菓子なようです。
(因みにもう1つは冬瓜の砂糖漬け)
私らが行った時間は平日の2時過ぎだったので、お客さんもあまり居ずゆったりと時間を楽しむことができました。
蔦の絡まる外観と同様、中も素敵なので、ここではゆっくりスローフードを楽しんでいただく、というのが良いんじゃ
ないかと。場所は分かりにくいですが、行く価値は十分あります。
(本当はこのお店、実は地元の人で混んでいることも多いらしく。前日に乗ったタクシーのおじさんも、お気に入り
の店としてこのお店らしきそば屋を挙げていました。)
腹も満たされたところで、お店近くの名所、識名園 http://www.onb.jp/gusuku/shikinaen/
へ寄ってみました。
こちらも世界遺産だそうで。中のものは近代再建されたものなども含まれてますが、庭園はとても綺麗でした。
注意すべきは蚊!池や泉があってジメッとしてる分、半端でない数いますので要注意。
また女性は石畳で靴のつま先が傷ついちゃうかもしれないので、良い靴は履いていかない方がいいかも。
と、以上で第二日目の観光は終了。
ホテルに戻り、那覇最後の夜に備えるのでありまーす。
この日、予定してたのは”あんつく” http://r.tabelog.com/okinawa/rstdtl/47000057/。
ところがホテルでミクシーってましたら、酒飲みの大先輩であるWさんから「ココも行ってみて〜!」とのナイスな
店情報を得まして、急遽 ”黒うさぎ” http://nantou-syubou.com/index.htm
の2軒、はしごすることに決定!
←こちらがあんつく。まだ看板もついてません。
とにかく2軒行っちゃいますからねッ!早くからスタートしないとぉ!と開店5分前にあんつく到着。
当然客は誰も居ません。こわごわと扉を開けて「二人なんですけどいいですか?」と、愛想の良さそうなおば
さんに尋ねると・・・「二人だけど良いかって!」と奥に伝言。どうも仕入れ業者の人だったみたいで。
すると奥からのっそりと無愛想なオバァ登場。面倒そうにテーブルに通して下さいました。ハイ、早すぎて
お手数かけました。(ペコリ)
ってね。文句書いているように読めるでしょうが、このぶっきら棒さが時代の名残のある薄暗い店内の雰囲気
とあいまって、とても魅力的なのですよ。無愛想っていってもちゃんと注文は取ってくれるし、鼻歌唄いながら
料理してましたしね。後になっていかつい、でも感じの良いお兄さんが代わりに接客全般してましたが、オバァ
の持ち味も良いよなぁと思った次第。
お料理はどれも家庭の味ー!という感じで、少なくとも私らの口には合いました。ミミガーの和え物、何かの
チャンプルー、ジーマーミー豆腐、豆腐よう、3枚肉の塩漬けなど。これらを壷入り古酒(クース)、瑞穂のアテ
につまみつつで二人で4千円ポッキリ・・・・・安い!お会計済ませてお店を出ようとしたらお兄さんに
「これ、お勘定貰ってますから・・・」
と空けなかった古酒用のミネラルウォーターのボトルを渡されましたよ。
その朴訥とした言い方に・・・ジーン。感動した!良いお店じゃないか。
良い気分をキープしたまま、国際通りに出て次の店に方向へ向かう。
折角なのでついでに前日一目ぼれした、オリオンビールコラボTシャツをお買い物。
http://www.tingara-okinawa.com/?zenid=2c11d865ffcc9fa91fbb9a71952acd62
那覇一番の繁華街なだけあって、通りは昼以上に観光客で賑わってました。
(そんな中、発酵ウコン液を飲みながら通りを歩いてた赤ラッコ・・・恥ずかしい男)
そんなこんなで歩いて辿り着いた黒うさぎ入り口↑。何故か隣はアントニオ猪木酒場。
あんつくがノスタルジックな店であったのと対照的に、黒うさぎは今風のこだわりの店、といった感じ。
ボトルが壁一杯に並べられた店内では、レアな焼酎、泡盛、古酒が呑めるだけではなく、沖縄県産の
珍しい食材が肴として提供されてます。
頼んだのはアグーと沖縄の地鶏の焼き物、島で採れたウニをあぶり牛で巻いた物、島らっきょうの
天麩羅、ウニの茶碗蒸しなど。いやー、もう、このウニがですね!粒が大きくしっかりしてて、味も濃厚
なんですよぉ〜。もう天国。沖縄周辺でウニが採れることは知ってたんですが、9月末ではもうシーズン
終わってしまったかと思ってました。だから余計食べれたことが嬉しくて。
お酒はよく分からなかったせいもあり、チェーサーのオリオン生以外に、カウンターにあった壷古酒を
適当に。多分忠孝、瑞泉、咲元なんかは呑んだ。あと頼もうと思ったら1合2千円越えの古酒があって。
これはさすがにイケず、同じラベルの年度の若いものにした覚えが。
これだけスペシャルなものをいただきましたので、お勘定は唯一この旅で東京(で呑んだくれ)レベル
でした・・・。でもいいんだもん。東京じゃこんなもの呑み食いできないもん。
ということで、最後までホクホク顔のまま第二日目の夜はふけていくのでありました。