第2日目
この日は宿をアリンタに移した日で。
計画に書いたよう、アリンタの途中で観光とワイナリー昼食を目論んでました。
事前にブライアンさんとメールでやりとりさせていただいた結果、市内を一望できるヒンレックファイの丘に寄った後ワイナリー、2時間ぐらい楽しんだらアリンタに向かうというスケジュールを決めてました。
ホアヒンで市内を一望できるスポットなら、カオタキアップの寺院の方がメジャーなんですけど。そちらはかなり長い階段を上らないと辿り着かないということで、ヒンレックファイを教えていただきました。
朝食を終えた後、10時にヒルトンをチェックアウト。
チェックインの時にも出る予定を告げたら「えっ、何しにきたの!?」ぐらいの勢いでビックリされましたが、本当にそうですよねぇ。でも私らにはアリンタの白い砂浜が呼んでるのさッ!ってことで、ゴメンなさいでございます。
因みにヒルトンの朝食ブッフェ(宿泊代に含まれてる)はこれまた充実してまして、洋、タイ、和食となんでもござれの目移りしそうな場所でした。ブッフェに置かれてる料理はひとつひとつにカロリーの高低、繊維質がたっぷりかなどの目安になる色分け表が置かれてて、そこはいかにも米資本のホテルらしい工夫だなと感心しました。まあ、周り見てるとそんなことにお構いなしな体型の方々も多かったですけどね。
車に乗って、ブライアンさんの事務所に寄った後、ヒンレックファイの丘へ。
一応観光スポットっぽく土産物屋などもあるんですけど・・・誰も居ない。取りあえず駐車場からビューポイントまで公園のように整備された遊歩道を歩いてると。まず見るからに脚力強そうなヒヨちゃんを発見。
ほどなくして展望台に到着。展望台の向かいにはラーマ5世の銅像が町を見下ろすように立ってます。
展望台からの眺めはこんな感じ。
展望台には綺麗な花が咲いていたので・・・
誰もいないことに調子をこいて記念撮影。せんせーは花にはしゃぐ池沼風、私は岩井志麻子風で。(おい!)
悪ふざけの後に恐縮ですが、ここで心温まるエピソードを。
展望台までの途中で、庭の手入れをしているタイ人女性に声をかけられまして。彼女は私が足が悪いのが気になったようで、ここを通れば楽に行けるよと教えてくれたり、帰りは駐車場まで自分のバイクの後ろに乗ってけ!と言葉が通じないため身振り手振りで勧めてくれました。もし私がバイクから落ちちゃったら折角の親切心を仇で返す事になっちゃうので遠慮しましたが、100%混じり気なしの親切心で言ってくれてることは十分に分かり。
今回は他にも様々な場面で同様なタイ人の親切を受けまして、心から有り難く感謝した次第です。
さっ!次はお楽しみのワイナリーでの昼食ですよ。
ヒンレックファイから40分ぐらいかかったでしょうか?、ホアヒンの山の方に向かったところにホアヒンヒルズ・ヴァンヤードがあります。
入り口にはブドウ畑でのエレファント・ライディング用(と思われる)の象が3頭飼われてました。畑を巡るには象に乗るか、マウンテンバイクをレンタルするかが出来るようです。
ワイナリーのレストラン、The Salaの入り口と内部の様子。とにかく景色からして素晴らしい。
完全オープンエアーな店内は涼しい風が吹き抜けて快適です。風が無いとき用か?大型扇風機が何台もおいてありましたが、この日の出番は無かったです。雨の日用に外側はスクリーンが下りるようにもなってますけど・・・もう鳥が巣作り始めちゃってたりして、多分しばらくは下ろせないこと確定。(笑)
サイアムワイナリーのメインブランドはモンスーンバレー Monsoon Valleyというワインのようです。テイスティングセットを頼むとモンスーンバレー・ラベルの5種が出てきます。セットは190バーツ也。
グラス左からブレンドの白、ブレンドのロゼ、ホワイトシラー(モンスーンバレーの代表格的な存在のようです)、ブレンドの赤、シラー。
テイスティングセットには食事付きのものもありますけど、無しでもおつまみ(スパイシーなえびせん味)がもれなく付いてきます。
私らは2時間うだうだ呑むつもりだったので、別につまみになりそうなものをチョイス。
ガーリックトーストにイカリング、そしてブライアンさんお薦めのタイ風味付けなスパゲティ(パッキー・マオ?)。いわばタイ風ぺペロンチーノ。激辛です。
5種類を味見した後は、ホワイトシラー同様数々の受賞歴があるらしいコロンバールをボトルでオーダー。こちらは1本650バーツ。プレミアワインというだけあって中々美味し、スパイスが多用されてるタイ料理との相性もバッチリな感じです。
今回6種水平飲みしたモンスーンバレー。
来るまではあまり期待してなかったんですが、想像していたよりレベルが高くて驚きました。ぶっちゃけシラーは、まあ頑張りは評価する、といった程度のような気もするけど、ホワイトシラー、コロンバールに関してはタイの気候や食事事情が反映された、タイ産ワインを代表するボトルだと考えていいんじゃないでしょうか。
残念なのは値段に若干割高感があるところ。日本だと販売値段が(双方)2500円位となっちゃうので、物珍しさに惹かれてもややハードルが高いように思います。国産ワインと比べても、その値段ならもっと凄いの飲めたりするご時勢ですし。
寧ろ値段が手頃(330バーツ)なロゼ辺りなら勝負になるかもしれないねぇ、と我が家では話しました。
レストランには売店もあり、メニューにあるワインはその場で買える様になってます。とーぜんですがビーチで呑んだくれ用に買いましたYO!コロンバール2本、ロゼ1本の計3本。
売値はメニューと一緒(というかメニューが売値と一緒というのが正しい)。ちゃんと持ち運びし易いケースに入れてくれるだけでなく、お土産にホアヒンの畑の葡萄で作った(?)体に塗るバームをドーンと6個セットで貰えるわ、マスターカードでお会計すると5%オフという、持ってけドロボー!な大盤振る舞いであります。
お店の雰囲気も良かったし、わざわざ足を運んだかいがありました・・・またホアヒンに着たら絶対寄りたいと思います。
そして2時間呑んだくれた私たちは、帰り際店内でそれぞれ失態を。
せんせーはスクリューキャップなのに、ワインと一緒にオープナー買おうとしたこと。私はテーブルから立ち上がった時に、盛大な尻餅をついてしまったこと。尻も痛かったけど(後でせんせーに見てもらったら擦り剥けてたそう)腰への衝撃が・・・効きました。1週間たった今でもまだ効いてます。痛恨の一撃。
さて、後はアリンタに向かうのみ!であったのですが。
アリンタに向かう道で突然運転手さんが「ブッダ見る?すぐ近くにあるんだけど」と話しかけてきて。
どんな高僧を祭ってるのかと興味があって、行きたい!と連れて行って貰ったら。
あっ、この人は!
これは昨日の高速道路沿いに沢山看板の出てたお坊さんじゃないですか!
このお坊さんが信者さんに施してる感じの絵図の看板を見て、罰当たりな私らは
「タイの瀬戸内寂聴かッ!?」
と話を膨らましていたのです。
しかし果たしてこの僧侶は何者なのか?
なんか頭が3つある象(タイの寺院にはよく見かける)にも乗っちゃってますよ。
この巨大像の近くの売店では、エッセンシャルオイルなど体を癒す系のグッズが売られるところを見ると、健康関係にご利益があるのだろうか・・・。
結局、旅行中には良く分からず、今調べてやっと判明したんですけど。
この寺院はワット フワイ モンコン
といって、ルアン ポー トゥアットというタイでは有名な僧侶を祭ってるようです。海の上を歩いた(なんか聖書にも似たような話なかったか?)などの奇跡を起こした人とのこと。こちらのページ
を見ますと、巨像下の本堂には蝋人形まで置いてるようです。
もうちょっと色々と敷地内クルージングしてたら、イヤゲモノを次々発見出来たかもしれません。惜しい事をしました。
さあ、午後になって日差しが強くなってきたし、今度こそ本当にアリンタにチェックインです。
寄り道もあって、アリンタに着いた時刻は3時過ぎぐらいだったと思います。
今回予約していたのはビーチフロントに3棟あるPool Suite。円形のバンガロータイプの部屋です。
ビーチに向かった半円の部分は全て扉が開くようになってまして、ビーチフロントの開放感をたっぷり味わえるようになってます。部屋の内部は海が見えるよう置かれたキングサイズのベッド、裏手にキャビネットとクローゼット、浴室はシャワーのみで、シャワーの頭上はそのまま外。その他ソファーやテレビもない室内はこじんまりとして、まさに何もしない人向けなしつらえになってます。
外のベランダにはジャグジープールとビーチベッド、ハンモックが吊るされてまして、庭には食事用のテーブルと日傘がセッティングされてます。
想像してたよりも敷地の配置自体がこじんまりしてまして、隣とのプライバシーはどうかな?ってところもありますけど。多分真ん中の、両隣より少しセットバックして立ってるバンガロー以外は特別人目が気になることもないと(私らの部屋はKaffir Lime)。
その他では、2階建てで屋上にバルコニーがあるタイプとか一番高い位置から海を見渡せる部屋など、わずか21室しかないホテルですがロケーションの異なる特徴的な部屋が揃ってるようです。予約した時もページを見ながら目移りしてしまった次第です。
落ち着いたところで早速着替えて海へ出動するせんせー。
狙いはハマの生き物たちです。
私は部屋のプールで涼ませていただきました。
ホテルの写真は次のページにもう少し載せることにします。
取りあえず夕刻まで、それぞれ思い思いにクールダウンしまして。夜はフロントのある棟の2階にあるバー&レストランに出かけてみることにしました。因みにプールもこのフロアにあります。更に上にはスパがあるそうですが、さすがにそこまで階段上がるのはしんどいため、マッサージは部屋に来てもらうことに決めました。
時刻は7時前ぐらいでしたが、テーブル数も少ないレストランはまだ誰もお客さんがいなく。貸切気分といえばいい感じですが、やる気満々なウエーターさんたちに一挙手一投足監視されてるような気もしなくもなかった・・・いや、虫除けスプレー貸してくれたり、サービス満点なんですけどね。食べるのが遅い私たちに内心呆れてたんじゃないかとも思うのです。申し訳ない。
この日食べたのは、野菜の春巻き、トム・カー・ガイ(またかい!)、スズキのローストをジャスミンライスで。お酒はフランス産のスパークリングを1本。
前菜で頼んだ春巻きが絶品でした。トム・カー・ガイは前日食したものより酸味があって、これはこれで美味しい。こういう味付けなら明日は海鮮系でいってみようと思う味でした。スズキはあっさりナンプラーで。多分、目の前のビーチから漁に出てる漁民から買ってるんでしょうかね。
夜も漁に出てるみたいで、海には多数の漁船のランプが見えてました。
1つしかないレストラン故(結局ビーチ沿いに他にもホテルや食堂があったので、そんなに心配する事もなかった)、これが不味かったら私らの計画は破綻してしまうところでしたけど、まずは問題ないと分かってほっとしました。
お腹一杯になった後は、部屋でコロンバールを呑みつつ翌日の朝食のオーダーを考えて、この夜は終わり。